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ご挨拶
お客様に選ばれる企業へ
NADIXは時代の変化に対応し、常に最適なサービスを提供いたします。
代表取締役社長 中村 浩
私たちNADIXグループは、地域に根ざした事業活動をもとにお客様のニーズに多様にお応えし、お客様から選ばれ、愛される企業になることを理念とし、取り組んでまいりました。
創業当初は、写真の現像、カメラ販売からスタートし、現在は、事務機器販売・メンテナンス事業、オンデマンド印刷事業、OAサプライ事業と、お客様のオフィス環境にご提案できるサービスを幅広く事業展開しております。
これらはすべて、お客様との接点をひとつで終始するのではなく、より太い絆でお客様と結びつき、信頼のおけるグッドパートナーでありたいとの思いからです。
お客様のご期待に沿えるよう、社員一丸となって邁進してまいります。 今後とも、変わらぬご支援とご愛顧を賜りますよう心からお願い申し上げます。
代表取締役社長 中村 浩
徒然 NOTE BOOK

みなさん、こんにちは。
ここでは、私が普段過ごす中で感じたことなどを書かせていただきたいと思います。
私の中の「素」の気持ちを書き続けていくことで、新たな「何か」が循環できたら・・・。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

第36号(2011年12月)

感動を生む組織風土

石川島播磨工業元社長 経団連元会長 土光敏夫
京セラ創業者  日本航空会長  稲盛和夫

この二人に共通していることは、
『企業再生請負人』。
そして強いリーダーシップ力を兼ね備えている点でも共通しています。


もう一人『企業再生請負人』の名前を上げるとしたなら、私は《りそなホールディングス》の細谷会長の名を上げます。
JR東日本の副社長から、当時公的資金注入直後のりそな銀行再生を引き受けられ見事に黒字化を達成されました。
先日、その細谷会長の講演を聞ける機会があり行ってきました。
イメージと違い小柄で、優しさがにじみ出てくるような人柄でしたが、お話を伺ううちに、社内でのリーダーシップ力は、前述したお二人同様に力強いものを感じました。

話を要約すると、『トップが本気であることを繰り返し伝える』ということ。
10名単位の現場スタッフとのミーティングをなんと400回も実施されました。
銀行の常識は世の中の非常識、出来ないではなくやるためにどうすれば出来るかという発想の転換を、『銀行はサービス業である』という言葉で訴え続けられました。
一例を上げると、営業時間を午後3時から5時へ。
また、待ち時間ゼロ。  立ったまま接客する仕組み。
今までの常識では、どれも不可能なものばかりだったはずです。
今ではいくつかの金融機関でも見られるようになりましたが、それらは、りそな銀行が最初に取り組んだものでした。

現場での実際の改革においては、真のリーダーというのは『理』と『情』のバランスがとれていて、初めて人を動かすことができるのだと。
・【上】3年にして【下】を知り、【下】3日にして【上】を知る。
・一人の百歩より百人の一歩。《全員参加・チームワークが大切》

リーダーシップ力で組織の変革に取り組まれた方の話には、淡々と話される口調とは裏腹に何とも言えない引きつけられるものを感じました。

余談になりますが、講演の最後に質問する時間があったので、手を上げてマイクが回ってきて自身の会社名と氏名を述べた時のことです。
細谷会長「聞いていますよ」
私「はいっ?」
細谷会長「中村さんのことは知っています。」
私「えっ?・・・」(なんでこの人は私のことを知っているの?)
よく考えてみると、当社はりそな銀行と取引があり、営業部長がご来社された時にちらっと講演会の話をしたような気がします。(これはりそな銀行の講演会ではありません)
結局、営業部長が細谷会長にメールをされていたとのことですが、この何気ない行動には驚きと共にとても感動いたしました。
この感動を生む組織風土と言うものは、顧客である私にとって『この銀行と取引を継続して行きたい』という想いに繋がっていくものでした。

とはいえ、企業を取り巻く環境と言うものは凄まじく変化しています。
今まさに『変化する環境に対応する能力』が求められている時なのです。
この1年でも様々なことが起こりました。
震災、台風、放射能漏れ。  海外では『アラブの政変』、タイの洪水。
経済面では、超円高、EUの信用不安の広がり。
どれもまだ落ち着きを取り戻してはいませんが、企業は懸命にスピードを上げ、常識を覆して取り組みを行っているところです。

このような環境の中に負けることなく、生き残りを掛けた懸命に取り組む日本企業の姿を見ていると、私もとても大きな勇気が湧いてきます。

目の前の山積された様々な課題に対しても、自身の会社を、もっともっと良い会社に変えていける気がします。
何故ならば、現場接点活動を行っている社員には、充分にその能力が備わっているからです。

変化する環境に対応する能力を持ち続けると言うことは決して簡単なことではありませんが、『トップが気持ちを本気になって伝え続ける』ことで、全社員が一丸となり、お客さまにとって必ずや『良かった』と、そして『この会社でないと困る』と言っていただける会社になるよう変貌することを皆さんに全社員でお約束したいと思います。

最後になりますが、
私のつたない『トップメッセージ』に1年間お付き合いいただきありがとうございました。



2012年が皆様にとりまして素晴らしい年となりますように…


by Hiroshi Nakamura

 

第35号(2011年11月)

震災と別離

震災から8カ月が経過しました。
朝晩は昼間との気温差が大きくなり、これから本格的な冬に近づいて行きます。
東北は今年も雪が降り積もるのでしょう。
地震そして津波。
福島原発付近に住まれていた人たちは、私たちがそのことを記憶から薄れて行くことになろうとも現実と戦い続けなければなりません。

多くの人が故郷を捨てなければならなくなりました。
多くの人が家族との別れを余儀なくされました。
その中に、あまり報道では伝えられていないものもありました。
ペットとの別れです。
避難生活にもルールが設けられ、一緒に連れて行くことが出来なかったために
悲痛な思いでその場に置いて行くしかなかったという現実もあるようです。
「警戒区域内」で保護された犬や猫は800匹にもおよび、まだたくさんのペットが手つかずで、飼い主が戻ってくると信じて待っているのです。

地震さえなければこの子たちは家族に愛され続けていたでしょう・・・・








【廃炉】には約30年かかると言われています。
時々、世界中の人々のほうが我々日本人よりも、【フクシマ】に強い関心を寄せているような気さえします。
今年も震災以降様々な問題が日本に襲いかかって来ました。しかし、どんなことがあっても、この出来事は忘れてはいけないと心に誓っています。


by Hiroshi Nakamura

 

第34号(2011年10月)

小さな悩み、されど大きな悩み

秋風の感じる過ごしやすい季節になってきました。ゴルフ好きの私にとっては最高の季節でもあります。

会社の私の部屋の机には、縁あって一緒に写真を撮らせていただいたポーラクリーマーと上田桃子選手の写真があります。
ポーラクリーマー選手とはご家族と一緒に食事にまで同席させていただきました。
すごいでしょう。分かる人にだけプチ自慢です(笑)


ただ、ここ3カ月ぐらい『シャンク』に悩まされています。
アイアンを握るととにかく右へ。
これが出だすとスコアはめちやくちゃになります。
たとえば、パー4で第2打はグリーンまで60ヤード。よしっ。アプローチウェッジでピンそばに寄せて1パットでパー・・・・・と行きたいところですが、シャンクでバンカー。バンカーからのショットまでシャンク。やっとの思いで出して6オン。2パットでスコアは8。
悲惨です。
同伴プレーヤーからも憐みの視線。

さて、そんな中ゴルフコンペがやってきました。
西宮北インターを降りて一本道を走っていると、私のすぐ前を走っていたワンボックスカーが、その前を行く軽トラののんびりした走りに我慢できずに追い抜きを掛けました。
するとこの軽トラ、ただ者ではありません。まるでターボーチャージャーを搭載しているのかと見間違うようなするどい走りで追い抜いたワンボックスを追いかけだしたのです。
追い抜いた手前、ワンボックスカーもゆっくり走るわけにもいかずどんどん加速して行きます。
逃げるワンボックス、追う軽トラ。
直線からカーブに差し掛かったところで突然右折待ちの車が止まっていました。

ワンボックスは急ブレーキでなんとか回避しましたが、軽トラがワンボックスに追突してしまいました。ここでまた立場は逆転です。左に停車した車の横をすり抜けながら軽トラの運転席に目をやると、車からは想像できないサングラスを掛けた怖そうなおにいさんでした。
きっとここでまた立場が再逆転するんでしょうね。
追突する前から喧嘩状態ですからこじれそう。そんなことを考えながらゴルフ場へ向かったのです。

今日こそシャンクが出ませんように。
普段めったなことでは練習場には行かない私ですが、今は事情が違います。
集合時間の1時間前に到着して練習場へレッツゴー~。
綺麗で大きな練習場です。

練習場の左手にはバンカー練習場も併設していました。
ここで事件です。
左打ちの人が打った球が大きくスライスして、バンカー練習場に居た人の後頭部に直撃。距離は100メートル以上離れていましたがとてもヤバイ感じです。
球を当てられた人は何とか自力でこちらのほうまで歩いてこられました。
当てた人に向かってすごい剣幕です。「なにしてけつかっとんねん」ぐらいの勢いです。
よく見るとさっきの軽トラのおにいさんに似ているのです。(もちろん別人ですが)
眼鏡が偏光レンズで怖そうなサングラスになり、怖さ倍増です。

なんか今日はありそう・・・
そんな気分を引きずりながらコンペはスタートしました。
朝の始球式をさせて頂きました。
本番に取っておきたいようなナイスショット。
こうやって写真を見てもフォームは悪くはありません。(自分で言うな)

有馬ロイヤルゴルフクラブ1番ホール

しかしやっぱりシャンクは出ました。
そう簡単には私から離れて行ってくれそうにもありません。
そんな中、ショートホール(池越えの150ヤード)では、ピンそば70センチの真下につけてニアピンをゲットしました。

それで・・・・
結局コンペはどうやってんと言われそうなので報告しておきます。



98 ハンディ15  ネット83 ブービー賞でした(笑)

11月には3つのコンペが待ち構えています。
必ずそれまでには直してみせます。

はぁ・・・
小さな悩み、されど大きな悩み




by Hiroshi Nakamura

 

第33号(2011年09月)

国境での風景

中国遼寧省丹東・・・
と言っても、どのあたりかお分かりの人は少ないと思います。実は北朝鮮と川で国境を隔てている街なのです。先日、ここまで行ってきました。
中国側から遊覧船に乗り、北朝鮮の川岸までわずかのところまで近づくのです。国境は川の真ん中と決められているのですが、お互いに相手国の陸地に足を掛けなければ良しとしているとのこと。だから、ヤバイぐらい近づきます。





よく見ると北朝鮮の子供たちが遊んでいるのがすぐそばで確認できます。
ただし、川と言っても大きな船が接岸できるような場所なので水遊びができるわけではありません。
ボール遊びをしているわけでもなく、ただこちらを眺めているだけなのです。


そして、そのすぐ近くには『監視小屋』があり、そこから北朝鮮兵がにらみを利かせていました。
やはりすごい緊張感が伝わって来ます。



この橋は当時の日本軍が掛けたそうです。
現在は互いの貿易の物流手段として貨物列車が行き来するのと、中国の人が北朝鮮へ観光に行くときの交通手段となっているようです。
北朝鮮の例の【お偉い方】が、中国に外遊に来る時は必ずこの橋を渡ってくるらしいのですが、その数日前からは中国側の街も厳戒態勢になり、川岸の建物はカーテンも締め切るように当局から指示が出るそうです。



丹東には北朝鮮政府が経営するレストランがあります。この女性たちは毎日川向うからやって来ます。全員美形で身長もそろっていて、2年交代だそうです。
普段はウエートレスとして料理を運ぶのですが、お客とは一切会話をしません。そんな彼女たちがショーの時間になると満面の笑顔でエレキギターやドラムで演奏し歌を歌います。もうマジックショーの世界のようで、目が点になってしました。
ちなみに食事に来ていたのは、我々以外は全員韓国からの団体さんでした。歌の内容のほとんどが南北統一を希望する歌だったそうです。


これらのレストランは数か所あり、どれも外貨獲得が目的らしく、ほかにも北朝鮮の紙幣も販売していました。
売店では周りを気にしながら隠すように、北朝鮮の人たちが付けているバッチを勧めてきました。 

同行してくれた中国のガイドさんが言いました。
「一泊する北朝鮮ツアーあるよ。日本人も行ける。ただし帰って来れる保証は無いね。」
勘弁してくれと心でつぶやき丁重に断りました。
生きている間にこの国へ自由に行けるときは来るのでしょうか。


朝鮮戦争でB29の爆撃により寸断された2本あるもうひとつの橋が、北朝鮮を取り巻く現状を物語っているようでした。



by Hiroshi Nakamura

 

第32号(2011年08月)

現場とのギャップ



私が所属している、ある地域貢献活動を行っている組織を通じて被災地に入りました。
そこには、テレビ画面から伝え観るものとは全く違う世界がありました。
空港・駅・コンビニ・ホテル・ガソリンスタンド・レストラン、立ち寄った場所に、関西とは明らかに違う空気を感じました。

最初は何が違うのか気付かなかったのですが、それは人々の『表情』だったのです。
すれ違う人々の『表情』が固いのです。数ヶ月もの間、常に何かに身構えてきたためなのでしょうか。
そのことを強く感じる出来事がありました。帰阪する日の朝、朝食時に大きな揺れがありました。動揺している県外から来たと思われる人と、嫌というほど何度も体感し、いつの間にか冷静に対応することが身に付いてしまった県内の人。
この『表情』の差は、会話を聞かなくともすぐに分かりました。
立ち寄った場所で感じた違和感は、笑顔は不謹慎と言う空気が疲労感と混じり合い出来上がったのでしょうか。
そして、津波の現場では、がれきを撤去する重機の音さえも感じない『無』の世界でした。
自然と手を合わせていると無念さが心に響き、こみあげるような悲しみをやはり抑えることはできませんでした。






最後まで避難を呼びかけた防災対策庁舎


この現地での空気と、報道で見る与野党の空回りに異様なギャップを感じてしまいます。
 スピードを求められる今、せめてこんな時ぐらい心をひとつにして政策を推し進められないのでしょうか。政権の奪い合いは余りにもみっともなく、私たちの心をますます政治から遠く引き離して行くようです。

政治の世界だけでなく『現場とのギャップ』は様々なところにも存在します。
たとえば教育の現場、医療の現場、そしてもちろん私たち企業の中にも存在しているのです。
現場接点活動を行う人たちと戦略を立案する人たちとの温度差そのものが、どんどん大きなギャップとなっていったり、ふと気づけば致命的な結果を招くことにも成りかねません。だからこそ戦略を打ち出す真の賢さと、現場での実行力とが、同一のエネルギーとベクトルを維持して進んでいくことが本当に大切なのではないでしょうか。

特に企業活動においては、現場接点活動者の向こうには必ずお客様という存在があります。そのお客様は最も正確なニーズの発信者であり情報源でもあるのです。
この現場から吸い上げられたお客様の真のご要望を、迅速に温度差なく敏感に感じ取り、そのニーズを汲み取ること自体に誠心誠意をこめ、その上で戦略に反映させて行く人・企業こそが、今のこの難局を乗り切っていけるのでしょう。
当社でも同じことが言えますが、現場の温度を感じとり、ギャップを生まないようどう動けばよいのか、どのような意識が必要なのかを考えるためには・・・
まずはその場に立ち、その場で考え、その場で起こすべき行動の真意を開き、実行へと移す・・・それに尽きるのではないでしょうか。上っ面の知識や弁明は不必要!そのためにも私自身も現場へ足を運ぶことを忘れないように常に意識して行動することを大切にしたいと思います。そしてそんな思いに深く共感してくれて、同じ温度で考え実行していく同士・仲間達がさらに増えていくことを真に願います。


by Hiroshi Nakamura

 
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