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ご挨拶
お客様に選ばれる企業へ
NADIXは時代の変化に対応し、常に最適なサービスを提供いたします。
代表取締役社長 中村 浩
私たちNADIXグループは、地域に根ざした事業活動をもとにお客様のニーズに多様にお応えし、お客様から選ばれ、愛される企業になることを理念とし、取り組んでまいりました。
創業当初は、写真の現像、カメラ販売からスタートし、現在は、事務機器販売・メンテナンス事業、オンデマンド印刷事業、OAサプライ事業と、お客様のオフィス環境にご提案できるサービスを幅広く事業展開しております。
これらはすべて、お客様との接点をひとつで終始するのではなく、より太い絆でお客様と結びつき、信頼のおけるグッドパートナーでありたいとの思いからです。
お客様のご期待に沿えるよう、社員一丸となって邁進してまいります。 今後とも、変わらぬご支援とご愛顧を賜りますよう心からお願い申し上げます。
代表取締役社長 中村 浩
徒然 NOTE BOOK

みなさん、こんにちは。
ここでは、私が普段過ごす中で感じたことなどを書かせていただきたいと思います。
私の中の「素」の気持ちを書き続けていくことで、新たな「何か」が循環できたら・・・。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

第118号(2019年02月)

風潮と現実と経営

1950年代から1960年代にかけて、日本が戦後成長期に入った頃、いわゆる【集団就職】と呼ばれる地方出身の若者たちが大量に都会へと出て就職した時代がありました。
東京の多くのビルが建設出来たのも彼らの労働力があったからでしょう。

1960年代から1970年代、日本の経済を担っていた高度経済成長期以降のサラリーマンは、家庭を顧みず、会社のために働くがことが当たり前の時代があり、彼らのことを【モーレツ社員】と呼んでいました。
売り上げ倍増を掲げたり、深夜1時から営業会議など今では考えられない職場環境であった一方で日本は大きく成長を遂げて行きました。

1980年代半ばから1990年代初めにかけて日本は異変を起こし出します。
【バブル景気】です。
株も土地も買えば必ず上がり、銀行は幾らでも融資を行い億万長者が続々と現れました。
夜の銀座でタクシーを止めるには一万円札を見せながら手を挙げなければ乗れないなんて嘘のような本当の話は有名です。
この頃からコツコツと働くという概念が変わってきたのでしょう。

上がれば下がります。
いわゆるバブル崩壊です。
その後リーマンショックなどもあり、約20年に渡る景気後退の時代に突入しました。
まさかの銀行や証券会社が倒産したり、リストラが横行し大量の失業者が発生しました。
公園や河川敷にはダンボールやブルーシートに身を包む路上生活者で溢れました。

気付けば日本は高齢化が進み、ロシア、中国などにも経済力で追い抜かれていたのです。
あえて正社員にならない若者たちがフリーターとしてサービス産業を支えています。

景気は再び上昇局面を迎え、新卒内定率は過去最高を更新し続けています。


働き方改革の名の下に、労使環境も過敏なまでに変化してきています。

ステップアップ、自己成長などの言葉で転職活動することが当たり前の人たちが出現しています。


一方で再び変化の兆候が現れてきました。新聞の経済欄には【景気の踊り場】【景気後退を予想する経営者】などのタイトルを目にする頻度が日増しに増えてきたのです。
おそらく、構造改革という名を借りて再びリストラが出だすのでしょう。
その証拠に、富士通の2850人、NEC2170人、エーザイ300人、コカ・コーラ700人と今年に入り1カ月余りで次から次へと人員削減が発表されだしました。
この人達やご家族は、入社した当時には【安定】と【好条件】を手に入れ頑張ってこられたことでしょう。

景気が下降すると、石にしがみついてもリストラ対象とならないよう目立たず逆らわず。
景気が良くなれば、転職が美学かのようにいくつもの会社を渡り歩く。

いくつかの時代を経験してきた私にとっては、なんだか切なく、何が正しいのかという判断基準が正直最近分からなくなってきました。【情と理のバランス】を保つことが大切だと常に自分に問いかけてきたつもりですが…

新たな価値判断で雇用を含めて経営というものを見直して行こうとも思いましたがやめました。
何故ならば、この会社を何十年と支えてきてくれた社員たちが、今日のこの日もコツコツと自分の使命を果たしてくれている姿を見て、少しぐらついた迷いが吹き飛んだからです。

真に会社や仲間、お客様のことを思い、いくつもの苦難を会社と共に乗り越えてきてくれた社員を大切に出来ない会社経営などあり得ません。
ここに私にとっての経営の答えがありました。


by Hiroshi Nakamura