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ご挨拶
お客様に選ばれる企業へ
NADIXは時代の変化に対応し、常に最適なサービスを提供いたします。
代表取締役社長 中村 浩
私たちNADIXグループは、地域に根ざした事業活動をもとにお客様のニーズに多様にお応えし、お客様から選ばれ、愛される企業になることを理念とし、取り組んでまいりました。
創業当初は、写真の現像、カメラ販売からスタートし、現在は、事務機器販売・メンテナンス事業、オンデマンド印刷事業、OAサプライ事業と、お客様のオフィス環境にご提案できるサービスを幅広く事業展開しております。
これらはすべて、お客様との接点をひとつで終始するのではなく、より太い絆でお客様と結びつき、信頼のおけるグッドパートナーでありたいとの思いからです。
お客様のご期待に沿えるよう、社員一丸となって邁進してまいります。 今後とも、変わらぬご支援とご愛顧を賜りますよう心からお願い申し上げます。
代表取締役社長 中村 浩
徒然 NOTE BOOK

みなさん、こんにちは。
ここでは、私が普段過ごす中で感じたことなどを書かせていただきたいと思います。
私の中の「素」の気持ちを書き続けていくことで、新たな「何か」が循環できたら・・・。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

第68号(2014年09月)

悲しいリアリティ

8月初旬に美和明宏がテレビで対談をしていました。
子供の頃の長崎での被爆体験を生々しく語っていたのですが
むしろ私が一番心の奥底に残ったのは、【被爆】そのものの話のあとに続いて出た話でした。
彼女の両親は長崎でカフェを経営していたそうです。
(今から70年以上前に、カフェを経営というのもすごいなと思いました)

話はここからですが、戦況が悪化するとともにカフェでボーイとして働いていた【さんちゃん】という男の子にも召集令状が届き・・・
皆で長崎駅へ見送りに行った時のこと。




いよいよ列車がゆっくりと動き出したその時、人ごみの一番後ろにいた母親が息子の足元にしがみつき「絶対に死ぬなよ! 元気で帰ってこいよ」と大声で言ったそうです。

それを見ていた憲兵が「馬鹿者!立派に死んで来いだろうが!」と声を荒げて母親を突飛ばし、母親はホームの鉄柱に額をぶつけ顔面血だらけになって気を失い・・・
これが【さんちゃん】が母親を見た最後の姿になったそうです。

【さんちゃん】は、動き出した列車の中や祖国から遠く離れた戦地で、顔面血だらけになった母親のことをどんな気持ちで思っていたかを想像するとたまらなくなります。

結局、【さんちゃん】は戦死したそうです。



当社では、社員がフリーマーケットなど様々な形で募金活動を行い、それらは、日本赤十字・社会福祉協議会・ユニセフ・国境なき医師団などへ毎年寄付をしています。
しかしながら、私達は、悲惨な地域に暮らす人々の実態を理解できているかといえば、新聞などを通じての表面的なものに過ぎません。

今、世界各地で武力紛争が繰り広げられています。
イラク・パレスチナ・ウクライナ・・・一説によると30を超える国(地域)で、そこに住む人々は約23億人。世界人口の3人に1人という数になります。

理由は様々としても、いつも犠牲になるのは罪なき人々であるということを忘れてはいけないと思うのです。そして、ニュースのひとつひとつの向こう側に悲惨なリアリティが存在すること、そこには言葉では語り尽くせないほどの辛い別れ方があるということも。

by Hiroshi Nakamura